昨年20年以上勤めた会社を退職し、現在大阪でタクシー運転手をやってます。
この記事は、転職を決めた頃に時間をさかのぼり書いていきます。
今、もし現在の仕事を辞めてタクシー運転手に成ろうかと悩んでいる方、
また「タクシー運転手ってどうやって成るの?」と興味のある方の参考になればと思います。
特にタクシー運転手をオススメする記事ではありませんので、
気楽に読んでいただければと。
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転職
前の職場
私の勤めていた会社は所謂 金属加工の工場で、具体的に言うと『ベアリング』を主に製造していました。
担当していたのは“外径”という工程。
センターレスという大きな機械を使って真ん中に穴の開いたリング状の材料の外側を10~20ミクロンの精度(公差と言います。)で仕上げる仕事です。
このセンターレス、大きい機械のワリに精度を出すのはほとんど人力!
前後の重りで挟んだ材料を木の棒で押すという…押し加減命!!
な仕事(不良品も良く出ました^^;)でしたが、当然、このまま定年まで勤めるだろうと思っていました。
ところが、皆さんご存知とは思いますが最近、鉄鋼関係は厳しく先行きが不安…。
仕事内容も『品質は厳しく値段は安く』という流れに。
そのシワ寄せは社員にもジワリジワリ。
実際、昇給ナシ、賞与の有無も直前まで社員に知らされないという状態でした。
将来への不安とタクシーへの興味
この時、私は49才。
若い方には実感するのは難しいと思いますが、この歳になると急に先が見えて来るというか、老後の不安がヤケにリアルに感じて来ます。
定年後どぉやって生活費を稼ぐか?と、十分な蓄えの無い者にとっては大問題!
せめて80歳までは自力で収入を得られるように考えないとなぁ。
無い頭で色々考えます。(←ストレス蓄積中)
休憩中にスマホで観るのは転職関係の記事やサイトばかり。
周りの人に気付かれないようにコッソリと。
そこで目に留まったのがタクシー会社の求人広告。
「タクシーかぁ~・・・」
実は以前から興味があったのです。
「いろんな人を乗せ、いろんな所に行き、いろんな経験をするんだろうな~。」
なんて考え。
個人タクシーってどぉなの?とか
自動ドアやメーター操作、日報の書き方なんかも気になっていましたね。
定年後、続けられるのも魅力です。
(収入は期待できませんが…まぁなんとかなるでしょ!?)
段々自分の中でタクシー運転手への転職がリアルになってきた頃、 身体に異変が起こりました。
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あれ!?目が回る・・・
朝起きて立ち上がろうとすると めまい が!?
初めは何が起こったのか分かりません。
今までそんな経験は無かったし、きっと寝起きのせいだろうくらいに軽く考え、いつも通り出勤しました。
しかし、いつまで経っても身体がフワフワする感じと、急に頭を動かすと起こる目眩が治りません。
休憩時間中スマホで検索すると、どうもストレスの蓄積から自律神経がやられているようです。
自律神経は厄介です。
一番の治療法は生活環境を変えてストレスの原因を取り除くこと!
・・・会社を辞めよう。
会社に退職の意思を伝え、次の日から残りの有給休暇を全て使わせてもらい、 自宅療養です。
病院にも行き処方された薬も飲みましたが症状はかわらず、一月程経っても改善する気配ナシ。
せっかく次の仕事の目星を付けていてもこんな身体では仕事に支障をきたします。
幸いこのタイミングで、退職金が入ってきました。
転職後の為に残して置きたいところですが、
とりあえず自律神経を治さないと!
北海道に行こう!
私の趣味の一つにバイクが在ります。
バイクにキャンプ道具を積み、北海道を思いっきり走りたい!!
それが普段から私の想いでした。
(以前28歳の時に約一ヶ月半、北海道キャンプツーリングに行った事があります。楽しかったなぁ~。)
もう北海道に行くことはないだろう…と諦めていましたが、「ヨシ!北海道に行こう!!」と決心!
八月の終わりに『生活環境を変えストレスを取り除く為に』荷物をバイクに積んで北海道に旅立ちました。
散々走り廻って、25日後、帰って来た時には自律神経の目眩も治っていました。
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タクシー会社の面接
さて、退職金も結構使ったのでユックリ出来ません。
面接を受けないと!
面接を受けるタクシー会社は決めていました。
ウチの近くに在る会社です。(自転車で10分)
電話で面接のアポイントを取り、履歴書を書いて散髪してスーツを着て、いざ面接!!
面接官は、所長と主任の2人。
面接内容は、意外とアッサリした印象でした。
タクシーは接客業なので、人と会話出来るか?
といったところを特に観られたようでした。
後は、給料は○○万円くらいだが大丈夫?とか。
もう後が無い私には給料の額に文句言っている余裕なんてありません。
「大丈夫です。やらせて下さい。」
面接終了。
面接時に渡された書類数枚を記入、必要書類を取り寄せて後日再訪問。
主任の車に乗せられ、本社の係長と二種免許合宿の日取りを打ち合わせ。
※二種免許は個人でも教習所や試験所で取得することが出来ますが、早く確実に取得したかったので合宿を選びました。
- 二種免許合宿費用は会社負担
- 場所は加古川方面の教習所期間は8日間
- 2年以内に退職すると合宿費用は返金しなくてはいけない。
- 合宿中は禁酒。
とのこと、
毎日呑む私には、8日間禁酒かぁ~^^;
というのが正直な心境でしたね。
そして、約一週間後、二種免許合宿に出発しました。
2種免許合宿って、どんなの?!につづく